技術紹介
サイデン化学の魅力

マスキング用

マスキング用粘着剤とは?
フラットパネルディスプレイに使用される光学部材には、輸送・保管・加工時のキズ・ホコリ・汚染・腐食を防止する目的でマスキングフィルムが使用されています。例えば偏光板用マスキングフィルムの場合、マスキングフィルムを貼り付けたままディスプレイの点灯不良の有無を検査します。このため光学部材用のマスキングフィルムには検査工程に影響を与えないように高い透明性が求められます。また、フレキシブルプリント基板や電子材料の加熱やアニール処理時などの工程においては耐熱性を有するマスキングフィルムが使用されています。 | ![]() |
使用技術
マスキングフィルムは不要となった段階で光学部材から剥離除去されるため、貼付後に粘着力変化が少ないこと、被着体に糊残りが無いことが必要になります。一般的に粘着剤は貼付後に粘着力が上昇する傾向がありますが、これは粘着剤が除々に被着体になじんでいくためです。これを防ぐためには粘着剤に柔軟性を持たせ、被着体へ貼付した時点で十分になじませることが必要です。一方、糊残りを防ぐためにはポリマーの架橋密度を高めることが必要です。またアクリル系ポリマーは熱可塑性樹脂であるため、加熱されると粘着力上昇や糊残り発生はより顕著になります。このため耐熱性が求められる用途では、更に高度なポリマー設計や架橋コントロールが必要となります。このようにマスキングフィルムには多くの性能が必要となりますが、当社では長年培ったアクリル系ポリマーの設計技術を生かし、様々な用途に応じたマスキングフィルム用粘着剤を提供いたします。 |
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