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技術紹介
サイデン化学の魅力



神園 : | まず、営業から見てると研究員の数が多く、依頼への対応スピードが早いですね。同業他社では少ない部類です。特にエマルションタイプの製品については、集中して長くやってきているので、技術の積み重ねは大きく、財産になっている思います。時代時代で扱っているメインの商材は変わっていますが、重合技術という意味では、他社より勝っていると言えるでしょう。 | ![]() |
―研究の方から見た視点は? |
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川村 : | 他社と比較することは難しいですが、さすが川村さんと言われたことはあります。 | |
全員 : | 笑 | |
神園 : | (開発3人に向けて)うちの会社入る前は、どういうことをやっているのか理解していたの? |
三浦 : | 完全には理解してなかったですね。でも僕の場合、研究室の先輩にサイデンの人がいたので、話は聞いていました。実際入社して、開発した製品をお客様に直接提案出来るということが分かって。これはサイデンの大きな特徴の1つだと思います。大手だと役割が明確に分かれていると思うので。 |
川村 : | そうだと思います。 確かにうちでは研究員が、営業や生産に携わっています。営業を介さないで、直接我々の方に依頼されるお客様もいらっしゃるのです。そういう繋がりがあって、開発以外にも携われることは魅力です。 |
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古谷 : | 私も同じです。最初は研究だけやっていればいいのかと思っていましたが、女性であってもお客様の元(現場)へ行って、直接関われることに驚きました。そういう意味では、男女差別なくやらせて貰えています。女性でも依頼して頂けるので、大変な部分もありますが、とてもやりがいがあります。 | |
神園 : | つまり開発にも、営業センスみたいなものが必要なんだよね。営業なしで開発が行く時もあるから。 |
川村 : | 楽ではないよね(笑)。でも、古谷さんが言っていたように、自分の開発テーマを進めるにあたって、お客様の意見を直接聞けて理解出来るという部分に関しては、よりスムーズな開発のためにも、営業センスを磨く必要があるのかなと思っています。 |
―営業を介さないことのメリットは? |
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神園 : | ありますね。営業を介してお客様の情報を聞くのと、直接聞くのとでは、情報の密度が違ってくると思います。あとは、開発がいる時の方が、お客様が結構話してくれます。お客様としても技術同士の方が通じ合う部分があるのかもしれません。研究員が来てくれた方が有り難いですよ。 |

神園 : | 若い研究員でも出張に出ます。お客様の研究所に行って、直接打ち合 わせをするんです。韓国とか台湾などの海外に行くこともあります。 | ![]() |
開発 : | ……行ったことない。 | |
川村 : | これからバリバリ行きます! | |
全員 : | 笑 | |
神園 : | 我々の同業の中には、研究員があまり来てくれない所もあるようです。その中で、研究に携わる者が実際に行って開発することは、スピードにも直結してくるし、お客様の喜びにも繋がるんです。 |
―開発の方もいざという時には出張するのですか? |
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川村 : | はい、決まってからが忙しいです。準備とか。 |
神園 : | 開発が分からない(準備不足)と営業も困るからね。勘弁してくれよって(笑) |
川村 : | 実際に開発してても、自分が実験してきたものが全て良くなるケースは少なくて、ほとんどないに等しいんです。その少ない成功例から、性能アップのために飛躍させていくんですよ。 |
神園 : | 1つの製品を完成させるための試作は、すごい数になりますよ。 |
三浦 : | 塗りから配合からリサーチから…… |
川村 : | 実際に塗る個数は千は超えますね |
神園 : | 始めてから2年とか3年とか掛かるわけです。ダメなものがほとんどだから、こつこつ地道にやっていくんです。 |
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―その上で、サイデン化学さんならではのものとは? |
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川村 : | 僕の所属している部署は、しがらみがないですね。自分で考えられるので、自由度が高いです。思いもしなかった所で良い傾向が出ることがあり得るのが、サイデンならではだと思います。 | |
三浦 : | 自由度が高いのはうち(の部署)でも言えます。その分。自分でやらなければならないという責任は大きいのですが、ゼロから自分で作り上げていくことには価値があります。 | |
古谷 : | 自由度には私も同感です。上司とか同僚とかにも気軽に接することが出来ます。煮詰まっていた時などは特に、そうした雑談から研究へ発展することもあるんです。上下関係にとらわれない雰囲気が良いと思います。 |

神園 : | 営業には文系が多いんです。かなり専門的な仕事なので勉強しないと。お客様に話が伝わらないし、この人何しに来たのって思われるんで(笑)。だから勉強には常に苦労させられてますね。特に相手が詳しかった場合は大変です。 |
川村 : | 入社したての頃は、実際に自分で作ったのりを試験する時、全て厚さもばらばらだし均一に塗れませんでした。何回もやっていくという経験なのは分かっているんですけど、上司はさっささっさ塗るので焦りました。神の手を持っているんじゃないかって(笑)。あとは、年を重ねるごとに個人のテーマ数が増えるので、苦労しています。全部を並行しては出来ないので、優先度を考えることが大変です。常に頭がフル回転状態になっています。 |
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三浦 : |
僕は開発のスピードに苦労しています。入社してから仕事の内容は落ち着いているのですが、タッチパネル・スマホ関係は業界の流れが速いので、それに合わせていくのが大変です。他社も同じだと思いますが、追い付き追い越すことですね。朝早く起きて、早くから反応させることには苦労させられますが。 |
古谷 : | 人間関係だと私の場合、コミュニケーションが大切だと思ってます。どうしても力仕事が多いので、人の助けを借りる必要があるんです。例えばドラムを転がすことがあるのですが、女の子だと重さによっては全く動かないのです。一人では出来ない時は、ちょっとお願いって(男性に)言ってます(笑)。 |

川村 : | 良かったこと……は、皆と被ると思います。 |
神園 : | やっぱり、自分が考えた製品が売れた時ですね。実際にあったことですが、お客様にうちの製品を使って貰った時、現場まで立会いに行ったんです。研究からはその製品について聞いていたんですが、お客様と話をしている中で変えた方が良い部分があることに気づきました。その考えで進めたら、上手くいったんです。大きな仕事ではありませんが、仕事したなって気になりました。与えられた仕事をこなしても売れるけれど、自分だから売れたということに、存在意義を感じました。 |
川村 : | 先程から話に出ているように、開発者も生産ラインの手前まで関われるので、そこで上手くいって出荷出来た瞬間がよかったと思います。達成感を得られます。 |
三浦 : | 同じような会社と比べて、うちの方が良かったって言われることがあります。その時は勝ったって思いますね。特に相手が大手だと。僕のモチベーションになってます。あと、私は自分の製品が決まった時に達成感を得ます。頑張ってやってきてよかったなと。売れ始めて出てくる問題もありますが(笑)。 |
古谷 : | あと、女性だからやらなくていい、任せなくていいということがありません。好きにやらせて貰えています。会社の補助でフォークリフトの免許を取ったりとか。分け隔てない所がいいです。 |