技術紹介
サイデン化学の魅力

偏光板用

偏光板用粘着剤とは?
液晶TV、モニター、スマートフォンに使用される偏光板と液晶ガラスセルとの張り合わせに使用されています。通常偏光板は、温度・湿度など環境に依存して寸法が変化しますが、これにより粘着剤には想像以上の負荷が掛かります。長期間の製品使用でも浮きや剥がれを生じないためには、一般的なラベル用粘着剤に比べはるかに高い耐久性が求められます。また、偏光を利用して画像表示を行う液晶では、偏光板の寸法変化は偏光特性に影響を与え、コントラストの低下や視野角を狭くする等、液晶パネルの性能を大きく損ないます。従ってこれら光学的な特性を理解したうえで適切な粘着剤設計を行う事が必要不可欠となります。 | ![]() 液晶パネル |
使用技術
当社では慶応義塾大学の小池先生の研究室と共同で、粘着剤に代表される低Tgポリマーの精密な複屈折測定方法を確立しました。この手法を用い種々のアクリルポリマーの複屈折を系統的に調査した結果、複屈折がほぼゼロとなるポリマーの開発に成功しました。この技術により偏光板の寸法変化で生ずる粘着剤起因の複屈折を排除し、その結果光漏れの無い偏光板用粘着剤を提供する事が可能となりました。 また、粘着剤に高耐久性を付与するにはポリマーの高分子量化が有効ですが、当社では長年培った重合技術に磨きをかけ、高分子量でかつ分布のシャープなポリマーの製造を実現しています。物性に悪影響を与える低分子量ポリマーを低減し、高品質なポリマーを提供可能です。加えて、耐久性向上には硬化剤の選定と共にシランカップリング剤が必要不可欠な存在となっていますが、その特性を効果的に引き出すには、ポリマーに見合った適切な反応基、反応速度、相溶性を有するものを選択しなければなりません。当社では膨大な実験に裏打ちされた知見を元に、使用目的に適合する製品群を迅速に提供することができます。 |
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*ホームページ中の数値は代表値であり保証値ではありません。
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