技術紹介
サイデン化学の魅力
会社概要


塗料用エマルションの開発 |
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開発はお客様の「ニーズ」を拾うことから始まります。 一番大切なことは営業・お客様とのコミュニケーションから的確な要望を捉えることです。 今回の開発依頼は ①造膜温度が0℃以下であること ②塗膜のタック感(ベタツキ)がないこと が絶対条件となる塗料用エマルション樹脂でした。 まず、お客様の使用用途からポリマー組成、界面活性剤、酸価を選定します。 併せて工場製造の可否やお客様の製品としての塗工性等も考慮したエマルション樹脂設計を検討していきます。 今回の開発でのキーポイントは、ポリマーのTgをどのように設計するかということでした。 |
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設計Tgが低い場合①の要件を満たすが②は満たさず、逆に設計Tgが高い場合①の要件を満たさず②を満たす・・・という相反する2つの事象を同時に満たしていくことが必要となりました。 そこで、エマルション樹脂合成は、マルチステージ型の重合を選択することにしました。 合成段階を2つ以上の複数のステージに分割し、各々のステージに必要な役割を分担させるため、アクリルモノマー組成・組成比等を検討し、①②の要件を同時に満たす最適な合成方法を開発しました。 | ![]() |
お客様に最終的なチェックをしていただき、実機製造についても問題ないことが確認され、製品としてお客様に納入することが決定しました。
このようにして、まずお客様のニーズに答えていくために、どのような技術の組み合わせが有効か、新しい技術を組み込むとどのような結果が得られるかを常に検討・考察しています。 また、得られた様々な弊社技術を複合して「シーズ」とし、お客様のニーズの半歩先を汲み取った種々のご提案をしていきます。例えば現在開発しているシーズとして、親水化塗膜・特殊基材高密着塗膜・低VOC高硬度低温造膜塗膜などがあります。 |
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