技術紹介
サイデン化学の魅力


光学用粘着剤の開発 |
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光学用粘着剤の開発 当研究室は溶剤型粘着剤の開発をおこなっており、中でも私は偏光板用粘着剤の開発を担当しています。偏光板用粘着剤は、液晶テレビ、ノートパソコン、スマートフォンなどのディスプレィに使用される液晶セルと偏光板を接着する材料として使用されます。 お客様からは、液晶セルと偏光板のサイズや種類によって、さまざまな性能の要望を受けます。特に最近は、高精細な画面や、液晶パネルの大型化により、より厳しい条件での性能の要望があります。 |
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あるお客様より、光漏れの性能を改善して欲しいとの依頼がありました。光漏れとは、液晶パネルの画面を黒くしたときに、周囲が明るく見える現象を言います。この問題の解決のため、定期的に営業と訪問し、密接に情報交換を行いながら、問題の解決にむけて技術的な相談を重ねました。 当研究室は、海外のお客様との案件も多いですが、意志の疎通が困難でも、ディスカッションを続けるうちに、技術を通じて信頼関係を築くことができました。 |
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お客様より得た情報を元に、様々な種類の粘着剤を試作しテストを重ねました。上司や研究室のスタッフとは、面白そうなアイデアが浮かぶと、随時相談し、議論が夜遅くまで白熱することもありました。またお客様から製品の不具合などの連絡があったときは、研究室のスタッフ一丸となって、集中して問題を解決することもありました。試験方法や改良方針など、比較的自由に実験をさせてもらえる環境であるため、研究に没頭することができました。何度もお客様を訪問し、サンプルワークする中で、光漏れの性能を解決することができました。 当社は、コルベンスケールから15tのスケールまでの量産化を、研究担当者が責任をもって、設計を行います。量産化の設計は十分検討を重ねて決めますが、製造の立会いの場で、工場の担当者と相談しながら反応方法を決めることもあります。工場の担当者の方々から教えてもらいながら、製造設備の技術を深めることができるのも、当社の魅力だと思います。 また、研究以外の知識・技術を必要とされることもあり、法規制・品質管理・特許作成など、知識の幅を広げることができます。 製品として採用されることは非常に嬉しいことですが、研究室のスタッフや営業、他部署の方々とも協力しながら、一つの製品を完成させるプロセスは、さらにやりがいを感じます。 |
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