技術紹介
サイデン化学の魅力

ゼロ複屈折粘着剤

ゼロ複屈折粘着剤とは?
光学用フィルムでは位相差フィルム等複屈折を考慮した製品が作られています。しかし粘着剤についてはこれまで複屈折についての検討はほとんど行われてきませんでした。これは粘着剤の複屈折を精度良く測定できなかったことが原因です。 サイデン化学では粘着剤の複屈折を精度良く測定できる方法を開発し粘着剤の複屈折を制御することが出来るようになりました。さらにこの技術を使用して複屈折がゼロの粘着剤を開発しました。(ゼロ複屈折粘着剤) |
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ゼロ複屈折粘着剤の設計
複屈折の異なる2種類のモノマーの共重合組成の比率をコントロールすることで粘着剤の複屈折をゼロに制御することが出来ました。 右の図はアクリル酸ブチル(BA)とアクリル酸フェノキシエチル(PHEA)の共重合比率を変化させた時の複屈折の変化です。 BA/PHEAの比率が80/20の時に粘着剤の複屈折がゼロになりました。 |
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ゼロ複屈折粘着剤の応用
偏光板においては耐久試験での偏光板の収縮による光漏れ(ムラ)の改良が重要です。ゼロ複屈折粘着剤を使用した偏光板では光漏れが良好になります。 | |
![]() 大型パネルによる複屈折の測定 |
![]() 大型パネルによるムラの測定 |
